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【魚沼】〔魚沼の風景〕「越後のミケランジェロ」石川雲蝶

2011年11月01日

     秋も深まり、山々の紅葉も色づいてきましたが、室内での芸術鑑賞も楽しんではいかがでしょうか。
     今回は、「越後のミケランジェロ」と称され、魚沼市内のお寺にも数多くの作品を残した幕末(から明治にかけて)の名工・石川雲蝶(うんちょう)に触れてみたいと思います。
     (写真は、永林寺欄間の「天女」です。)

    石川雲蝶とは

     幕末から明治にかけて活躍した彫物師で、江戸の雑司が谷(現在の東京都豊島区)に生まれました。20代の頃には、既に彫物師として名をはせていたと言われています。30代の前半に三条の金物商で本条寺の世話役・内山又蔵との出会いから越後(三条市)に移り住むことになりました。
    その時の決め手となった条件が、「良い酒とノミを終生与える」ということだったそうです。
     30代後半から50歳くらいまで魚沼市内の西福寺開山堂の起工や永林寺(金堂)の再建を手がけて、多くの彫工や絵画を残しました。

    永林寺庭園にある雲蝶の石碑

    永林寺庭園にある雲蝶の石碑

    永林寺

     石川雲蝶が39歳の時に永林寺は再建され、当時の住職・弁成和尚と出会います。ばくち好きな雲蝶は、弁成和尚との賭けに負けて永林寺の作品を手がけることになったそうで、雲蝶の破天荒な人柄がうかがえます。
     雲蝶が42歳から13年の歳月をかけて、永林寺の欄間を始めとする彫工や絵画など本堂に約100点を数える作品を残しています。
     

    永林寺本堂

    永林寺本堂

     永林寺の作品の中でも目を引くのが、本堂内の欄間に透かし彫りで彫られた「天女」です。この裏側にも彫刻が施されており、天女の背中が彫ってあります。
     

    永林寺の欄間「天女」

    永林寺の欄間「天女」

     また、糸魚川産の翡翠(ひすい)の原石に掘られた「寝牛」と「蛙」の石造があり、拝観者が牛にさわって蛙をさわって帰ると「モーかってカエル」とのことで、逆に蛙に触ってから牛を触って帰ると拝観者が帰ってからお寺がもうかると言われています。

    寝牛の石像

    寝牛の石像

    西福寺開山堂

     永林寺で製作を開始したのと同じ39歳の年、西福寺開山堂の起工に際して作品を手がけることになりました。約5年の歳月を経て作品を作り上げています。
     この寺に残された作品は、曹洞宗の開祖・道元禅師の話を元に作られています。

    西福寺開山堂の茅ぶき屋根

    西福寺開山堂の茅ぶき屋根

     開山堂天井彫刻の「道元禅師猛虎調伏の図」は、雲蝶の代表作に数えられています。天井いっぱいに施され、極彩色豊かな透かし彫りは、見る者を圧倒します。

    西福寺開山堂の天井彫刻

    西福寺開山堂の天井彫刻

    雲蝶生誕200周年

     2014年は、石川雲蝶の生誕(文化11年)から200年となります。その記念としてお寺や檀家が中心となり、銅像を西福寺開山堂に建てました。その落成式が平成23年9月17日に行われました。この銅像は、開山堂の仁王像を彫る雲蝶の姿が再現されています。

    雲蝶が仁王像を彫っている石像

    雲蝶が仁王像を彫っている石像

    石川雲蝶のガイドブック

     魚沼市を中心に新潟県内の石川雲蝶の作品を展示している施設の情報が詰まったガイドブックです。(魚沼市作成)
     石川雲蝶の彫刻や絵画などの作品や雲蝶の逸話の数々を紹介しています。

    石川雲蝶ガイドブック

    石川雲蝶ガイドブック

     魚沼市観光協会では、石川雲蝶の観光ツアーを今秋に企画していますのでお問い合わせください。
     魚沼市観光協会:TEL025-792-7300

    【レポーターから】
     
     永林寺や西福寺では、雲蝶の人柄や作品などをいろいろなエピソードを交えて紹介しています。
     秋の観光シーズンに魚沼市へ足を運んでいただき、石川雲蝶の作品に触れて芸術の秋を満喫してみてはいかがでしょうか。

     魚沼地域振興局企画振興部 土田

     「魚沼の風景」は、魚沼市内に勤務する県職員が、日々の業務や暮らしの中で見つけた、魚沼のイベント、特産物、観光地など魚沼の魅力をレポートするものです。なお、掲載内容については正確を期するよう努めておりますが、限られた時間での取材であるため、不十分な点がある場合もありますが、ご容赦下さい。